アフリカンランプアイの飼育方法(混泳・寿命・繁殖・水草・餌)

アフリカンランプアイの特徴
ナイジェリアやカメルーンに生息するメダカの一種です。
その名前の通りブルーに輝く目が非常に美しく、群泳している姿は見惚れるものがあります。
非常に丈夫で安価に購入することができることから、アクアリウムの入門種として有名です。
性格もおとなしく複数飼育しても喧嘩しないため、様々な熱帯魚と混泳させる事が可能です。これからアクアリウムを始める方にはオススメの熱帯魚です。

飼育難易度は?

初心者向け

 

非常に丈夫で飼育環境にも幅広く適応する事ができるため、アクアリウムの入門種として有名な種類です。

またとても大人しい性格なので、ほかの熱帯魚を襲うこともしなければ仲間内で争うこともありません。最も混泳させやすい種類のひとつと言えるでしょう。
少々注意すべき点としては水質の変化に弱い面があることで、汚れた水や不純物の溜まっている水槽内ではすぐに死んでしまうこともありますので頻繁に水替えをして常に綺麗な水の中で飼育してあげるようにしましょう。

他種と混泳はできるの?

可能です

 

大人しい性格のため、同種異種問わず基本的には混泳する事が可能です。

同種間であれば複数飼育をして群泳させることもできますし、異種間であれば同じ遊泳層の熱帯魚でも混泳させる事ができます。

ただしエンゼルフィッシュやシクリッドとの混泳には注意が必要です。アフリカンランプアイは身体が最大でも4cm弱までしか育たないため、エンゼルフィッシュなどに捕食されてしまう事があります。

どうしてもそれらの種類の熱帯魚と混泳したいのであれば、アフリカンランプアイが隠れられる場所を作ってあげることと、大きめの水槽で飼育する事が大切です。

カラシン
グッピー
シクリット
ベタ ×
オトシン
プレコ
コリドラス
エンゼルフィッシュ
エビ

繁殖は可能?

繁殖は簡単です

 

他のメダカ種と同様に繁殖は比較的容易におこなう事ができます。

ある程度身体が大きく育ったペアのアフリカンランプアイを飼育しているといつの間にか産卵している事があります。

ウィローモスやリシアなどの水草に産卵する事が多いため、繁殖をさせたい場合はこれらの水草も同水槽内で飼育することをオススメします。

卵は非常に小さいので日々水草の表面などを確認し、もし卵が確認できたら親魚が食べてしまうこともあるので隔離ケースに移しましょう。

孵化した後は1週間後くらいにブラインシュリンプを少しずつ与えるようにしましょう。

水草との相性は?

非常に良好です

 

アフリカンランプアイと水草は非常に相性がいいため、基本的にはどんな水草でも一緒に飼育する事が可能です。

その中でも特にウィローモスなどの水草を好み、いい場所があればそこに卵を産みつけます。アフリカンランプアイは水草に悪さをすることはないので、お好きな水草と組み合わせて飼育をしてみてください。

必要器具はなに?

基本レベル

 

特別な器具は必要ありません。
アクアリウムショップで販売されているような水槽セットでも十分飼育が可能です。ただし水温・水質には敏感な種類のため、できればフィルターは高性能な製品を選びましょう。

また夏場や冬場の温度変化の激しい季節のためにヒーターはもちろんのこと、クーラーまたは冷却ファンを設置してあげることをオススメします。

水槽 必要 30cm〜
照明 必要 LED照明
フィルター 必要 上部フィルター
クーラー 必要 冷却ファン
ヒーター 必要 ジェックス
必要 人工餌、生餌
水質調整剤 必要 カルキ抜き
エアレーション 不要
CO2装置 不要
底砂 必要 ソイル

水槽

30cm〜

アフリカンランプアイは最大でも4cm前後までしか大きくならないため、30cm水槽でも十分飼育する事が可能です。

10匹程度であれば30cm水槽でも群泳させる事ができますので、飼育したい匹数や水草のサイズによって水槽を決めるといいでしょう。

水槽サイズ 30cm 45cm 60cm 90cm
飼育可能匹数 12匹 30匹 60匹 150匹

照明

LEDライトレベル

LEDライト1灯で十分飼育が可能です。

基本的に熱帯魚だけであればそこまで明るさは求められません。そのためアフリカンランプアイだけであればGEXなどから販売されている安価なLEDカイトでも問題ありません。

もし今後水草と一緒に飼育をするのであればADAから販売されているアクアスカイシリーズがオススメです。

フィルター

上部フィルターレベル

30cm水槽で数匹飼育するだけであれば外掛け式フィルターでも問題ありません。

ただしろ過能力が低いため、10匹以上飼育する場合や水草を飼育する場合は上部フィルターまたは外部フィルターを設置することをオススメします。

特にアフリカンランプアイは水質に敏感な面があるため、心配な方は外部フィルターなどろ過能力の高い製品を設置してあげるといいでしょう。

クーラー

冷却ファンレベル

アフリカンランプアイはあまり水温変化には強くありませんので、夏場の暑い時期には冷却ファンを設置してあげましょう。

理想を言ってしまうと冷却力の強いクーラーを設置することなのですが、どの製品も比較的高価なのでご予算的に厳しい方は冷却ファンでも構いませんので、温度が上がりすぎないようにしてあげましょう。

ヒーター

対応水槽であれば可

基本的に使用している水槽対応製品であればどんな製品でも可能です。

しかし個体によって最適温度が異なることも考えると温度可変式のヒーターがオススメです。

また熱帯魚が火傷しないように必ずカバーのついているヒーターを購入するようにしましょう。

エサ

人工餌・生餌

餌付けは簡単な種ですので、人工餌でも十分飼育が可能です。

もし購入時に餌付いていない場合はブラインシュリンプなどの生餌、またはひかりクレストなどの人工餌がオススメです。

もし餌を選ぶのが面倒な方はアクアリウムショップで販売されているオリジナルの餌を与えるといいでしょう。

水質調整剤

カルキ抜きレベル

基本的に水質調整剤は必要ありません。

飼育水を作成する際にカルキ抜きだけすれば十分飼育する事が可能です。

底砂

ソイルがオススメ

アフリカンランプアイを飼育する上で底砂は必須ではありません。

水槽内に底砂を入れないベアタンクでも十分飼育が可能です。しかし今後水草を飼育するのであれば底砂は必須になります。

水草を育てる上で栄養価の高いソイルを利用することで十分に水草を飼育する事ができます。ただしアフリカンランプアイのみで飼育をする際はソイルの栄養価が逆にコケの発生理由になってしまいますので、ソイルだけではなく砂利を底に敷き詰めてその上からソイルを設置するのもオススメです。

またソイルは水質を弱酸性に傾ける性質を備えていますので、アフリカンランプアイの飼育には適しています。

理想の飼育環境は?

基本レベル

 

特別注意すべき点はありません。

丈夫で多くの熱帯魚と混泳させる事ができるため、初心者の方でも十分飼育する事ができます。

ただし水質には若干敏感なため、水替えは若干回数を増やして常に綺麗な水の中で飼育できるように心がけてください。

寿命 約2〜4年
最大体長 約4cm
適性水温 23〜28℃
適性pH 弱酸性〜中性
遊泳層 中層・上層

寿命

2〜4

約2〜4年です。
一般的な熱帯魚の寿命とほとんど変わらず、3年前後が平均寿命となっています。
当然中には3年以上生きる個体もいますので一概には言えませんが、飼育環境に気をつけて飼育すれば3年以上飼育することも十分可能です。

最大体長

4cm

最大でも4cm前後までしか成長しない小型の熱帯魚です。

どの熱帯魚でもいえる事ですが水槽のサイズによって成長する体長が変わりますので、小型のまま飼育したいのであれば30〜45cm前後の水槽で飼育することをオススメします。

適性水温

23〜28

22〜28℃と熱帯魚を飼育する上で平均的な水温です。

通常25℃前後に水温を設定されている方がほとんどですが、多少前後した水温内で飼育することも可能です。

混泳をするのであれば水質に敏感な熱帯魚に合わせて設定してあげるといいでしょう。

適性pH

弱酸性〜中性

弱酸性〜中性が理想的です。
一般的な熱帯魚の適性pHとほとんど変わりませんので特別注意をする必要はありませんが、幼魚の頃は水質変化に敏感ですので、不純物が水槽内に溜まって水質が変化しないようにろ過がしっかりできるような環境を環境を整えましょう。

遊泳層

中層・上層

アフリカンランプアイは中層〜上層をメインで泳ぎ回ります。

今後中層付近を縄張りとするエンゼルフィッシュと混泳する予定がある方は大きめの水槽を用意するか、葉の大きな水草を複数飼育してあげると隠れる場所になります。

その他大きな熱帯魚と混泳する際は食べられてしまうことも多いですので、中型以上の熱帯魚と混泳をする際は大きめの水槽を用意してあげるようにしましょう。

おわりに

さて今回は大人気の熱帯魚アフリカンランプアイについてご紹介をしました!

非常に丈夫で群泳にも向いているアクアリウムの入門種ですので、これから熱帯魚飼育を始める方にはオススメの種類です。