フィルターの種類とろ過能力の違いは?オススメ製品や選び方を徹底解説!

アクアリウムの必須アイテムのひとつ「フィルター」。

熱帯魚が排出する汚れや糞などの有害物質をろ過して綺麗な飼育水に戻す、熱帯魚の生命線とも言えるアイテムです。

現在各メーカーから多くのフィルターが販売されており、ろ過能力や価格は様々です。

今回はそんなフィルターの選び方やろ過能力について丁寧に解説していきたいと思います。

フィルターの種類と性能まとめ

アクアリウムのフィルターは主に「外掛け式フィルター」「上部フィルター」「外部フィルター」「底面フィルター」の4つに分けられます。

それぞれ価格やろ過能力に違いがあり、飼育する熱帯魚の種類によっても選び方が異なってきます。まずは性能面において以下にまとめますのでご確認ください。

種類 価格 ろ過能力 サイズ 掃除 静音性
外掛け式フィルター S C A A B
上部フィルター A B A A C
外部フィルター B S C C A
底面フィルター A A S D A

いかがでしょうか。フィルターによってメリットデメリットは様々だということがお分かり頂けるかと思います。

それでは各フィルターの性能について解説していきたいと思います。

外掛け式フィルター


フィルターの基本とも言われている外掛け式フィルターです。

非常にコンパクトなデザインで水槽の縁に引っ掛けて設置するタイプのフィルターです。

価格が安く掃除がしやすいため初心者の方にもオススメできますが、ろ過能力には不安な面があり大型水槽や複数飼育をする場合は不向きな面があります。

また仕組みとして水を上から落とすようになっているため、水面とフィルターの高低差があると水の落下音が気になってしまうこともあります。

こんな場合にオススメ!

外掛け式フィルターを使用するのに適したシチュエーションをご紹介したいと思います。

費用を抑えたい場合

外掛け式フィルターは1,000〜3,000円で購入することができます。

アクアリウムを始めたばかりの方からすると他にも揃えないといけない器具が複数あり、フィルターばかりにお金を掛けられないのが現実だと思います。

水槽も小さく飼育数も多くない場合は外掛け式フィルターでも十分飼育することができますので、スタートはここからでも問題ありません。

設置スペースが狭い場合

水槽を設置する場所によってはフィルターを設置するほどの余裕がない場合もあります。

外部フィルターなど場所を取る製品を設置する余裕がない場合は、外掛け式フィルターをオススメします。

小型水槽や飼育数が少ない場合

30cm以下の水槽や小型熱帯魚5匹以下の飼育数の場合、外掛けフィルターでも飼育することが可能です。

逆に言ってしまうとこれ以上の飼育環境の場合は外掛け式フィルターでは対応不可になってしまいますので注意しましょう。

オススメの外掛け式フィルター製品

オススメの外掛け式フィルターは以下の製品です。

基本的な性能はほとんど変わりませんので、デザインと大きさで選んでいただければいいでしょう。

外掛け式フィルターまとめ

さて最後に外掛け式フィルターの対応飼育環境についてまとめたいと思います。

対応水槽サイズ 対応飼育匹数 水草飼育 生体飼育
評価 〜30cm 〜5匹 D B
メリット
  1. 値段が安い
  2. メンテナンスが簡単
  3. 設置が簡単
  4. 場所を取らない
  5. 酸素を取り込みやすい
デメリット
  1. ろ過能力が低い
  2. メンテナンス頻度が高い
  3. 落下音が気になる
  4. CO2が逃げるので水草飼育に不向き

 

外掛け式フィルター


水槽の上に設置するタイプのフィルターです。

水槽横に場所を取らないため水槽さえ設置できれば設置することができます。価格はピンキリですが比較的安価に購入することができる製品が多く、ろ過能力も高いためフィルター入門製品として有名です。

空気と触れ合う面積が多いため酸素供給量がフィルターの中でも多く、ろ材を入れるスペースも広いため「物理ろ材」「生物ろ材」「化学ろ材」などを複数入れることができます。

しかしこちらも水を上から落とす仕組みになっているので落下音が気になるのと、水槽上部の約半分を占めてしまうため、照明などを設置しにくいのが難点です。

こんな場合にオススメ!

上部フィルターを使用するのに適したシチュエーションをご紹介したいと思います。

45cm以上の水槽を使う場合

45cm以上の水槽を使用する場合はろ過能力や酸素供給量を考えて上部フィルターがオススメです。

ただしもし水草を飼育する場合はCO2が逃げてしまう構造のため、外部フィルターを使用することをオススメします。

水槽横に場所が取れない場合

水槽を設置する場所によっては水槽横にスペースを取れない場合もあります。

上部フィルターであれば水槽横には場所は取らず水槽の上に設置するだけですのでオススメです。

熱帯魚をメインで飼育する場合

熱帯魚を複数飼育する場合は高いろ過能力とある程度の酸素供給量が必要です。

熱帯魚の大きさにもよりますが、4cm前後の生体を10匹以上飼育する場合には上部フィルターを使用しましょう。

オススメの上部フィルター製品

オススメの上部フィルターは以下の製品です。

大きさや種類によってはろ材を入れるスペースや水の循環能力にも差がありますので、以下製品をご覧頂きながら比較してきてください。

上部フィルターまとめ

さて最後に外部フィルターの対応飼育環境についてまとめたいと思います。

対応水槽サイズ 対応飼育匹数 水草飼育 生体飼育
評価 45〜60cm 10〜30匹 D A
メリット
  1. 余計な設置場所が必要ない
  2. メンテナンスが簡単
  3. 複数ろ材を設置することが可能
  4. 酸素を取り込みやすい
デメリット
  1. 照明などの設置場所が限られる
  2. 見栄えがよくない
  3. 落下音が気になる
  4. CO2が逃げるので水草飼育に不向き

 

外部フィルター


アクアリウム界で最もユーザーの多いフィルターです。

価格は若干高いですが他のフィルターに比べてろ過能力は飛び抜けて高く、ろ材もかなり多くの量を入れることができます

60cm以上の水槽を使用する場合、外掛け式フィルターや上部フィルターではろ過不足になってしまうことも多いため、今後のことも考えると外部フィルターがオススメです。

空気に触れることがほとんどないため、水槽内からCO2を逃すことがないため水草を飼育するのであれば外部フィルター以上に最適な製品はないと言っても過言ではありません。

しかし逆に考えると酸素量が不足してしまい熱帯魚が酸欠に陥ってしまうことも多々ありますので、エアレーションは必ず行うようにしましょう。

さらにエアレーションも含めホースが水槽内に複数入る形になるので見た目が悪くなってしまうのと、メンテナンスが大変なのが難点です。

こんな場合にオススメ!

上部フィルターを使用するのに適したシチュエーションをご紹介したいと思います。

60cm以上の水槽を使う場合

60cm以上の水槽を使用する場合はろ過能力や酸素供給量を考えて外部フィルターがオススメです。

しかし酸素不足に陥ってしまう場合が多いですので、エアレーションは必ず設置してあげるようにしましょう。

水槽周りに場所が取れない場合

水槽周りにスペースがとれない場合、ホースで繋いでしまえば外部フィルターは離れた場所にも設置することができます。

水草をメインで飼育する場合

水草を飼育する場合はCO2が不可欠です。

他のフィルターの場合水槽外にCO2が逃げてしまい、水草の飼育が困難な事が多いです。

外部フィルターは構造的にCO2を取り囲むようになっているため、水草をメインで飼育する場合は外部フィルター一択です。

オススメの上部フィルター製品

オススメの外部フィルターは以下の製品です。

アクアリウム界で古くから親しまれているのはエーハイムシリーズです。パーツも複数販売されておりカスタマイズ性も高いですので、特別見た目などにこだわらない場合はえーハイムシリーズの購入をオススメします。

外部フィルターまとめ

さて最後に外部フィルターの対応飼育環境についてまとめたいと思います。

対応水槽サイズ 対応飼育匹数 水草飼育 生体飼育
評価 60〜90cm 30〜60匹 S B
メリット
  1. ろ過能力が非常に高い
  2. CO2を逃さない
  3. 水の落下音がなく静か
  4. 様々な水槽サイズに適応
  5. ろ材スペースが広く水質調整剤も挿入可
デメリット
  1. 価格が高い
  2. 水槽内がごちゃつく
  3. メンテナンスが大変
  4. 酸素不足に陥りがち
  5. フィルターの置き場所が必要

 

底面フィルター


水槽の底面に設置するタイプのフィルターです。

すのこのようなデザインになっており、このフィルターの上に底砂を設置する事で底砂全体がろ材の役割を果たすため、ろ過能力は非常に高いです。

しかし定期的にメンテナンスしないとゴミや不純物が溜まって目詰まりを起こしてしまい、フィルターとして機能しなくなってしまう事があります。

ろ過能力は高く水槽内はスタイリッシュになるため見た目は非常に良くなりますが、メンテナンス性が悪く定期的にプロホースなどで底床を掃除する必要があります。

また水草を飼育する場合、水草を植えづらかったりフィルターに絡まったりすることが多いため水草飼育には向きません

こんな場合にオススメ!

底面フィルターを使用するのに適したシチュエーションをご紹介したいと思います。

60cm以上の水槽を使う場合

60cm以上の水槽を使用する場合はろ過能力や酸素供給量を考えて外部フィルターがオススメです。

しかし酸素不足に陥ってしまう場合が多いですので、エアレーションは必ず設置してあげるようにしましょう。

水槽の上下左右に場所が取れない場合

水槽周りにとにかく場所が取れない!という方には底面フィルターがオススメです。

底面フィルターは分割する事で大きさを変えることができるので、比較的どんな大きさの水槽にも使用することができます。

オススメの底面フィルター製品

オススメの底面フィルターは以下の製品です。

販売されている製品はあまり多くありませんので、以下の製品を比べて頂きながら選んでください。

外部フィルターまとめ

さて最後に外部フィルターの対応飼育環境についてまとめたいと思います。

対応水槽サイズ 対応飼育匹数 水草飼育 生体飼育
評価 45〜60cm 15〜45匹 C B
メリット
  1. ろ過能力が高い
  2. CO2を逃さない
  3. 水の落下音がなく静か
  4. 様々な水槽サイズに適応
  5. 値段が安い
デメリット
  1. 目詰まりをする
  2. 水草飼育に不向き
  3. メンテナンスが大変
  4. 酸素不足に陥りがち

おわりに

さて今回は現在アクアリウムに使われているフィルターを機能面からご紹介させて頂きました!

今後熱帯魚を複数飼育する場合や水草を飼育する場合は外部フィルターがオススメです。今後水槽が大きくなった場合でも対応ができるのが外部フィルターですのでご予算に余裕があれば購入してください。