ウィローモスの飼育方法(光量・底床・肥料・二酸化炭素・トリミング)

ウィローモスの特徴
日本にも生息するミズゴケで、アクアリウムの水草としても非常に人気のある種です。
非常に丈夫な種で光量やCO2もあまり必要としないため初心者の方でも簡単に飼育する事ができます。
汎用性の高いコケなため、初心者の方だけでなはく上級者の方にも使用されています。

飼育難易度は?

初心者向け

 

昔から人気の高いアクアリウムを代表する水草です。

比較的雑に扱っても育つくらい丈夫なコケで、光やCO2も育てる上でそこまで必要としない点から初心者の方でも十分飼育する事ができる種として有名です。
唯一難しいところがあるとすれば流木や岩に活着させる作業でしょうか。慣れるまでは手間取ったりウィローモスがボロボロになってしまうこともありますので、何度もチャレンジして上手に活着できるようにしましょう。

光量はどのくらい?

弱〜中レベル

 

ウィローモスは他の水草に比べてそこまで光量は必要ありません。
60cm水槽で育てる場合、20WのLEDライト1〜2灯があれば十分飼育が可能です。光量が弱い環境で育てられるためコケも生えづらく、綺麗に飼育する事が可能です。

ただし成長してくると密度も高くなり光が当たらない葉も出てきてしまうとその部分が枯れてしまうので注意しましょう。
ウィローモスをメインで育てる際はむしろ光量は弱いほうがオススメですので、最初は20WのLEDライト1灯から始めるといいでしょう。
またウィローモスは糸状のコケが出やすいため、もしコケが発生した場合はヤマトヌマエビミナミヌマエビを飼育して食べてもらいましょう。

二酸化炭素は必要?

レベル

 

二酸化炭素も光量同様にあまり必要としません。

全く二酸化炭素を添加しなくても育つくらい飼育環境には幅広く適応していますので、添加しなくても安心して飼育する事ができます。

ただし二酸化炭素を添加したほうが葉の色が美しく発色しますので、予算に余裕があれば設置して下さい。

添加する際は1秒に1〜2泡程度で十分です。

最適な底床は?

硅砂・ソイル・大磯砂

 

基本的にアクアリウム専用で販売されている砂であれば飼育する事が可能です。

特に上記3つが育ちやすく、その他にも溶岩石もオススメできる底床です。これらの底床の種類であれば、60cm水槽であれば約30日前後で底床を埋め尽くすくらい広がります。

ただし発色や成長スピードを比較するとやはりソイルに軍配があがります。またpHを弱酸性に安定させる能力も高いですので、初めてアクアリウムを始める方にはソイルをオススメします。

必要な肥料は?

必要ありません

 

基本的にウィローモスの育成には肥料は必要ありません。

ソイルを使用するだけで十分飼育が可能ですので、わざわざ液体肥料や底床肥料を使用する必要はありません。

ただし肥料を使用したほうが細かい葉の成長スピードや発色に差があります。ウィローモスの場合はそこまで差はありませんが、もし短期間で育てたい場合などはADAから販売されているグリーンブライティシリーズやECAなどの液体肥料やパワーサンドなどの底床肥料をオススメします。

トリミングに必要な器具は?

基本レベル

 

特別な器具は必要ありません。

必要な器具としては本当に基本レベルで、水草専用のピンセットとトリミング用のプロシザーズ・スプリングを購入しておけば問題ありません。

その他の器具でいうと水槽の深いところに生えているウィローモスをカットする際などに使えるプロシザーズ、ガラス面に生えたコケを除去するためのプロレイザー、流木などに設置したウィローモス近くに付着する頑固な藻類を除去する際に役立つプロピッカーを用意しておくとよりいいでしょう。

ピンセット(水草専用) 必要
ピンセット(グリップタイプ) 不要
プロシザーズ 必要
プロシザーズ・スプリング 必要
プロシザーズ・ショート 不要
プロシザーズ・ウェーブ 不要
プロシザーズ・フォース 不要
プロシザーズ・ヌード 不要
ボトムレリーズ 不要
プロレイザー 必要
プロピッカー 必要

理想の飼育環境は?

基本レベル

 

特別気をつけるべき点はありません。

幅広い大きさの水槽に対応しており、活着するタイプの水草のため場所を選ばず設置する事ができます。

ウィローモスを育てている方は前景または中景の底床や流木に設置する事が多いようです。

水槽 30cm以上
温度 10〜28℃
成長速度 遅め〜普通
植栽位置 前景〜中景
増殖方法 枝分かれ

水槽

30cm以上

水槽の大きさは問わず飼育する事ができます。

小さいサイズだと30cm水槽から大きいサイズは120cm以上の水槽まで飼育する事が可能です。

ただし小さいとトリミングも頻繁にやらないとすぐに伸び切ってしまいますので、できれば大きめのサイズの水槽を使用しましょう。

温度

10〜28

水温には比較的幅広く対応しています。

10℃という低温でも育つ丈夫な種ですので、冬場にさしかかる前くらいまでであればヒーターを使用しないでも育てる事はできます。

ただし健康的に育てるためには20〜25℃の間で水温を設定してあげるといいでしょう。あまり水温を高くしすぎてもコケの発生原因に繋がってしまいますので注意しましょう。

成長速度

遅め〜普通

成長速度はそこまで早くありません。

そのため60cm水槽の底床いっぱいにウィローモスが広がるまで約30日ほどかかります。

もし成長速度を早めたい場合は栄養価の高いソイルを使用し、液体肥料などを併せて使用することをオススメします。

植栽位置

前景〜中景

細書く短い葉を持つウィローモスは基本的に前景〜中景に利用される事が多いです。

流木や岩に活着させる事で底床だけではなく色々な場所で育つ事ができるため、非常に使いやすい水草です。

増殖方法

枝分かれ

ウィローモスは枝分かれによって増殖します。

そのため増やすためには購入してきたパックに入っているウィローモスを1cm前後の大きさに切った上で、流木や岩に釣り糸などで巻きつけます。

切って巻きつける事でその切断面から新しい芽が出てきて増殖しますので、必ず切るまたは手でちぎって巻きつけましょう。

おわりに

さて今回はアクアリウムを代表する水草のウィローモスをご紹介しました!

比較的幅広い環境で飼育できる丈夫な水草ですので、これから初めて水草を飼育したいと考えている方はウィローモスからチャレンジするのもオススメです!