アクアリウム水槽の暑さ対策にクーラーや冷却ファンは必要?オススメの製品と選び方!

近年の夏は異常気象かというくらい気温が高い日々が続いています。

暑い日だと40℃近くまで気温が上がる地域もあり、それに伴い水槽内の水温も異常なくらい高くなります。

以前締め切ったリビングに水槽を設置していたときに35℃近くまで水温が上がってしまった事がありました。

水温が高くなると魚もかなりぐったりしてしまい、病気の原因にもなりますのでクーラーは設置してあげる事が理想です。

今回はそんなクーラーの種類や選び方についてお話をしたいと思います。

クーラーの役割は?

アクアリウム用クーラーの役割は水槽内の水を冷やすことです。

機能としては単純な器具ですが、温度変化は熱帯魚に対してだけ影響があるわけではありません

水の温度が上昇すると、魚だけでなくそれ以外の生物にも影響を与えます。

例えば温度上昇で1番厄介なのはコケの繁殖です。温度が高くなると緑コケや茶コケなどの繁殖が活発になってしまい、1日だけで底砂一面茶色だらけになってしまうこともあります。

機能としてはひとつでも、その与える影響はたくさんあるため非常に大切な器具なんですね。

クーラーの選び方と電気代は?


クーラーはアクアリウム用品を作っている各会社から販売されています。

どういう種類があり、どれを購入すればいいのかをわかりやすくお伝えしたいと思います。まずは下の表を見てください。

商品名 メーカー 冷却水量 ワット数 電気代/月 価格
TEGARU ゼンスイ 65L 75W 450円 23,000円
ZC-100α ゼンスイ 100L 95W 570円 58,000円
ZC-200α ゼンスイ 200L 187W 1,122円 86,000円
ZR-75E ゼンスイ 300L 200W 1,200円 66,000円
ZR-130E ゼンスイ 500L 320W 1,920円 89,000円
クールタワー CR-1 テトラ 20L 70W 420円 15,000円
クールタワー CR-2 テトラ 40L 140W 700円 20,000円
クールタワー CR-3 テトラ 60L 245W 1,360円 28,000円
クールパワーボックス CPX-75 テトラ 200L 150W 800円 50,000円

メーカーはテトラかゼンスイの2択でいいかと思います。あとはお持ちの水槽の水量ごとに購入する商品が変わってきます。

ここで値段を見ていただくとお分かりかと思いますが、ヒーターに比べると10倍くらいの価格になっていますよね。非常に高価な器具ですので、なかなか手の出ない方もいるかもしれません。

もしクーラーの購入が難しければ、後ほど紹介する冷却ファンでも構いませんので、設置してあげてください。

クーラー購入の際に大切なことは、お金をケチらないことです。

実はクーラーは対応可能水量ギリギリの水槽をしっかりと冷却することはできません。そのためもしご購入をされるようであれば、1個上のランクのクーラーを購入することをオススメします。

クーラーの種類

クーラーには3種類あります。ペルチェ式冷却装置、コンプレッサー式(チラー式)冷却装置、ファン冷却装置の3種類です。

それぞれの特徴について見ていきましょう!

コンプレッサー式(チラー式)冷却装置


箱型のずっしりした形をしたものが多いです。

メリット電気代が安く効果が非常に高いものが多いです。いわゆるアクアリウム用クーラーといえばこのコンプレッサー式のクーラーを指します。

冷却力が非常に強く、夏場の高温になりがちなときでも常に設定温度に維持することのできる優れものです。

デメリット本体が大きいため場所をとり、構造上冷却音がかなり気になるので設置する場所を選びます。

基本的にはオーバーフロー水槽の下のキャビネットに入れることをオススメします。

冷却力 ★★★★★
電気代 ★★★☆☆
騒音 ★★★★★
コンパクトさ ★☆☆☆☆
価格 ★☆☆☆☆
蒸発量 ★☆☆☆☆

ペルチェ式冷却装置


メリットはコンプレッサー式に比べるとスリムなものが多く、コンパクトでクーラーの中では安価なものが多いです。また消音効果も高く、比較的静かで寝室などにも設置可能です。

デメリットは構造上ファンでの冷却なので、冷却にムラが生じることがあります。またペルチェ式に比べると月の電気代が高く、水量的に小型水槽にしか対応ができません

冷却力 ★★★★☆
電気代 ★★★★★
騒音 ★★★☆☆
コンパクトさ ★★★☆☆
価格 ★★★☆☆
蒸発量 ★☆☆☆☆

ファン冷却装置


名前の通り、扇風機のように風を送って物理的に冷却するものです。

メリットは上記2種に比べると電気代も本体代も非常に安いです。またクリップ式のため、水槽の枠に設置するだけなので、場所を取りません

デメリットは水の蒸発量が非常に多いことです。水が蒸発してしまうと水槽内の比重が高くなってしまうため、頻繁に水足しをしなければいけません。

冷却力 ★★☆☆☆
電気代 ★☆☆☆☆
騒音 ★★★☆☆
コンパクトさ ★★★★★
価格 ★★★★★
蒸発量 ★★★★★

おわりに

さて今回は夏場に必須なクーラーについてお話しました。

私もつい最近導入したばかりですが、水温に対する安心感が半端ではありません。

クーラーとヒーターを両方とも設置することで熱帯魚を長く飼育することができますので、できれば早めに設置してあげることをオススメします。