グリーンファイアーテトラの飼育方法(混泳・寿命・繁殖・水草・餌)

テトラの特徴
カラシンを代表する人気種でアクアリウムで最も知名度の高い種類です。
非常に丈夫で安価に購入することができることから、アクアリウムの入門種として有名です。
性格もおとなしく複数飼育しても喧嘩しないため、様々な熱帯魚と混泳させる事が可能です。これからアクアリウムを始める方にはオススメの熱帯魚です。

飼育難易度は?

中級者向け

 

非常に丈夫で飼育環境にも幅広く適応する事ができるため、アクアリウムの入門種として有名な種類です。

テトラの1種ということもあり飼育しやすい種類ではありますが、水質にデリケートな面があるのと同種間での混泳で喧嘩をしてしまうこともあるためネオンテトラよりも飼育難易度は高いイメージです。

初心者の方でも決して飼育ができないわけではありませんが、他のテトラ系よりも注意すべき点が多いので飼育環境には気をつけて飼育しましょう。

他種と混泳はできるの?

注意が必要です

 

大人しい性格のため、基本的には同種異種問わず混泳する事が可能です。

異種との混泳も特に問題なく、遊泳層が同じでも水槽が狭すぎたりしない限りは仲良く暮らしてくれます。ただしエンゼルフィッシュやシクリッドとの混泳には注意が必要です。身体の小さなグリーンファイアーテトラは成魚になって身体が大きくなったエンゼルフィッシュに捕食されてしまう事があります。

どうしてもそれらの種類の熱帯魚と混泳したいのであれば、成魚になったグリーンファイアーテトラと身体の小さなエンゼルフィッシュで組み合わせることをオススメします。

また同種間での混泳も注意が必要です。基本テトラ種は同種間で争うことはしませんが、グリーンファイアーテトラは小競り合いをします。同種間で飼育をするのであれば大きめの水槽とストレスのない綺麗な水を用意してあげましょう。

カラシン
グッピー
シクリット
ベタ ×
オトシン
プレコ
コリドラス
エンゼルフィッシュ
エビ

繁殖は可能?

繁殖は難しいです

 

ネオンテトラ同様に水槽内での繁殖は可能ですが簡単ではありません。

産卵自体はよく見受けられますが受精率の低さから無精卵でそのままになってしまう事が多く、孵化から成魚にまで育てることは非常に難易度が高いようです。

もし繁殖をさせたいのであれば本水槽ではなく繁殖水槽を別で用意し、そこにメスを1匹とオスを3匹ほど入れて様子を見ましょう。繁殖水槽にはろ過装置は不要です。

産卵させるためにはシュロの皮やピートモスがいいとされとされており、底床は大磯砂が親魚から卵を守るための役割をするため揃えてあげるといいでしょう。

孵化した際は孵化してから1週間後に少量のブラインシュリンプをあたえ、照明はアマゾンのブラックウォーター状態を再現するため薄暗い環境で飼育してあげましょう。

水草との相性は?

非常に良好です

 

グリーンファイアーテトラと水草は非常に相性がいいため、基本的にはどんな水草でも一緒に飼育する事が可能です。

グリーンファイアーテトラと色合い的にマッチしている水草はミクロソリウムやルドヴィジアなどの色味の強いものがオススメです。

必要器具はなに?

基本レベル

 

特別な器具は必要ありません。
アクアリウムショップで販売されているような水槽セットでも十分飼育が可能です。ただし水温・水質にはネオンテトラ以上に敏感な種類のため、できればフィルターは高性能な製品を選びましょう。

また夏場や冬場の温度変化の激しい季節のためにヒーターはもちろんのこと、クーラーまたは冷却ファンを設置してあげることをオススメします。

水槽 必要 30cm〜
照明 必要 LED照明
フィルター 必要 外部フィルター
クーラー 必要 冷却ファン
ヒーター 必要 ジェックス
必要 人工餌、生餌
水質調整剤 必要 カルキ抜き
エアレーション 不要
CO2装置 不要
底砂 必要 ソイル

水槽

30cm〜

グリーンネオンテトラは最大でも4cm前後までしか大きくならないため、30cm水槽でも十分飼育する事が可能です。

10匹程度であれば30cm水槽でも群泳させる事ができますので、飼育したい匹数や水草のサイズによって水槽を決めるといいでしょう。

水槽サイズ 30cm 45cm 60cm 90cm
飼育可能匹数 15匹 30匹 60匹 150匹

照明

LEDライトレベル

LEDライト1灯で十分飼育が可能です。

基本的に熱帯魚だけであればそこまで明るさは求められません。そのためグリーンファイアーテトラだけであればGEXなどから販売されている安価なLEDカイトでも問題ありません。

もし今後水草と一緒に飼育をするのであればADAから販売されているアクアスカイシリーズがオススメです。

フィルター

外部フィルターレベル

30cm水槽で数匹飼育するだけであれば外掛け式フィルターでも問題ありません。

ただしろ過能力が低いため、10匹以上飼育する場合や水草を飼育する場合は上部フィルターまたは外部フィルターを設置することをオススメします。

またグリーンファイアーテトラはネオンテトラに比べ水質にデリケートな面がありますので、もし予算に余裕があれば初期から外部フィルターを設置してあげるといいでしょう。

クーラー

冷却ファンレベル

グリーンファイアーテトラはあまり水温変化には強くありませんので、夏場の暑い時期には冷却ファンを設置してあげましょう。

理想を言ってしまうと冷却力の強いクーラーを設置することなのですが、どの製品も比較的高価なのでご予算的に厳しい方は冷却ファンでも構いませんので、温度が上がりすぎないようにしてあげましょう。

ヒーター

対応水槽であれば可

基本的に使用している水槽対応製品であればどんな製品でも可能です。

しかし個体によって最適温度が異なることも考えると温度可変式のヒーターがオススメです。

また熱帯魚が火傷しないように必ずカバーのついているヒーターを購入するようにしましょう。

エサ

人工餌・生餌

餌付けは簡単な種ですので、人工餌でも十分飼育が可能です。

もし購入時に餌付いていない場合はブラインシュリンプなどの生餌、またはひかりクレストなどの人工餌がオススメです。

もし餌を選ぶのが面倒な方はアクアリウムショップで販売されているオリジナルの餌を与えるといいでしょう。

水質調整剤

カルキ抜きレベル

基本的に水質調整剤は必要ありません。

飼育水を作成する際にカルキ抜きだけすれば十分飼育する事が可能です。

底砂

ソイルがオススメ

グリーンファイアーテトラを飼育する上で底砂は必須ではありません。

水槽内に底砂を入れないベアタンクでも十分飼育が可能です。しかし今後水草を飼育するのであれば底砂は必須になります。

水草を育てる上で栄養価の高いソイルを利用することで十分に水草を飼育する事ができます。ただしグリーンファイアーテトラのみで飼育をする際はソイルの栄養価が逆にコケの発生理由になってしまいますので、ソイルだけではなく砂利を底に敷き詰めてその上からソイルを設置するのもオススメです。

またソイルは水質を弱酸性に傾ける性質を備えていますので、グリーンファイアーテトラの飼育には適しています。

理想の飼育環境は?

基本レベル

 

特別注意すべき点はありません。

丈夫で多くの熱帯魚と混泳させる事ができるため、初心者の方でも十分飼育する事ができます。

注意すべきは水槽のサイズに見合わない匹数を入れて、ろ過不足になってしまうケースです。初めは数匹だけ飼育して今後慣れてきたら匹数を増やしていくようにしましょう。

寿命 約2〜3年
最大体長 約4cm
適性水温 22〜28℃
適性pH 弱酸性〜中性
遊泳層 中層・上層

寿命

2〜3

約2〜3年です。
一般的な熱帯魚の寿命とほとんど変わらず、2年前後が平均寿命となっています。一般的なテトラ種と比べると若干寿命は短いイメージです。
もちろん中には3年以上生きる個体もいますので一概には言えませんが、飼育環境に気をつけて飼育すれば3年以上飼育することも十分可能です。

最大体長

4cm

最大でも4cm前後までしか成長しない小型の熱帯魚です。

どの熱帯魚でもいえる事ですが水槽のサイズによって成長する体長が変わりますので、小型のまま飼育したいのであれば30〜45cm前後の水槽で飼育することをオススメします。

適性水温

22〜28

22〜28℃と熱帯魚を飼育する上で平均的な水温です。

通常25℃前後に水温を設定されている方がほとんどですが、多少前後した水温内で飼育することも可能です。

混泳をするのであれば水質に敏感な熱帯魚に合わせて設定してあげるといいでしょう。

適性pH

弱酸性〜中性

弱酸性〜中性が理想的です。
一般的な熱帯魚の適性pHとほとんど変わりませんので特別注意をする必要はありませんが、幼魚の頃は水質変化に敏感ですので、不純物が水槽内に溜まって水質が変化しないようにろ過がしっかりできるような環境を環境を整えましょう。

遊泳層

中層・上層

グリーンファイアーテトラは中層〜上層をメインで泳ぎ回ります。

今後中層付近を縄張りとするエンゼルフィッシュと混泳する予定がある方は大きめの水槽を用意するか、葉の大きな水草を複数飼育してあげると隠れる場所になります。

おわりに

さて今回は大人気の熱帯魚グリーンファイアーテトラについてご紹介をしました!

赤のストライプとのコントラストが非常に美しく、様々な熱帯魚や水草とマッチする見た目をしています。若干混泳に注意すべき点はありますが、ぜひみなさんもグリーンファイアーテトラとの混泳にチャレンジしてみてください!