シルバーハチェットの飼育方法(混泳・寿命・繁殖・水草・餌)

ハチェットの特徴
カラシンの一種でふっくらした胸ビレが特徴の熱帯魚です。
アマゾン川に生息しており、見た目が手斧(ハチェット)に似ていることからその名がつけられました。
基本的に飼育は簡単なので初心者の方でも飼育はできますが、臆病な面があるため混泳には注意し、群泳させる事で落ち着く傾向がありますので複数飼育を基本としてお考えください。

飼育難易度は?

中級者向け

 

ふっくらした胸ビレをした非常に可愛らしい見た目をしており、非常に人気の熱帯魚です。

飼育自体は難しくなく水温や水質への耐性も比較的あることから初心者の方でも十分飼育できる種類です。

しかしハチェットは水面を跳ねて虫などを捕食する性質があるため水槽外に飛び出してしまうケースが非常に多く報告されています。

また臆病な性格なためびっくりして水面から飛び出してしまうこともあるので、水槽に蓋を設置して飛び出しを防止するなどの工夫が必要になります。

こういった工夫や混泳に若干気を使わないといけない面がありますので飼育難易度としては中級レベルです。

他種と混泳はできるの?

注意が必要です

 

基本的には混泳する事が可能です。

同種間での混泳は問題なく、むしろ複数飼育して群泳させることで臆病なハチェットは落ち着いて暮らすことができます。

しかし異種間での混泳は若干注意する必要があり、激しく泳ぎ回る種や中型以上の種との混泳はハチェットがストレスに感じてしまったり、びっくりして飛び出してしまうことがありますのであまりオススメはできません。

もし混泳をするのであればカラシンやメダカなどの大人しい種や底層を縄張りとするコリドラスなどがオススメです。

またハチェットは上層を縄張りとする熱帯魚ですが、あまり餌を食べるのが上手ではないため、上層まで上がってきて餌を奪いにくる種類の熱帯魚との混泳は避けるのがベストです。

基本的には単独飼育がオススメです。

カラシン
グッピー
シクリット
ベタ ×
オトシン
プレコ
コリドラス
エンゼルフィッシュ
エビ

繁殖は可能?

繁殖は難しいです

 

水槽環境内でのハチェットの繁殖例はほとんどありません。

またオスメスの判別も非常に難しいため、複数飼育していてもペアになる確率もピンキリでなんともいえません。

繁殖方法が確立していないことから、アクアリウムショップで販売されているハチェットも野生個体であることがほとんどです。

もしハチェットの繁殖にチャレンジしたい方は「水質変化(pH)を起こす」「複数の異なる種類の水草を飼育する」「単独飼育をする」「大きめの水槽で飼育する」など飼育環境に起因する要素を複数組み合わせて試してみてください。

水草との相性は?

非常に良好です

 

ハチェットと水草は非常に相性がいいため、基本的にはどんな水草でも一緒に飼育する事が可能です。

ハチェットはアマゾン川付近に生息するため、ビジュアル的にオススメなのはアマゾンソードなどの水草だと思います。ハチェットは水草に悪さをすることはないので、お好きな水草と組み合わせて飼育をしてみてください。

必要器具はなに?

工夫が必要レベル

 

基本的には通常の飼育道具で問題ありません。
アクアリウムショップで販売されているような水槽セットでも十分飼育が可能です。水温や水質変化にも比較的耐性があるためフィルターもそこまで高価な製品は必要ありません。

しかしハチェットの性質上水面から飛び出すことが多いため、水槽の蓋を用意する必要があります。それも一部だけカバーするタイプではなく水面全体を塞ぐようなタイプの蓋が望ましいです。もしフィットするものがない場合は自作するのもひとつです。

水槽 必要 45cm〜
照明 必要 LED照明
フィルター 必要 上部フィルター
クーラー 必要 冷却ファン
ヒーター 必要 対応水槽製品
必要 人工餌、生餌
水質調整剤 必要 カルキ抜き
エアレーション 必要 対応水槽製品
CO2装置 不要
底砂 必要 ソイル

水槽

45cm〜

ハチェットは最大で8cm前後まで成長するため、ある程度大きな水槽で飼育してあげることが望ましいです。

30cm以下の水槽だとハチェットにストレスをかけてしまうこともあれば、複数飼育することもなかなか難しくなってしまうためあまりオススメはできません。

今後他の熱帯魚と混泳する場合や水草を飼育する場合は60cm以上の水槽で飼育してあげることが理想です。もしハチェットを単独飼育で数匹だけ飼育するのであれば45cmでも十分飼育が可能です。

水槽サイズ 30cm 45cm 60cm 90cm
飼育可能匹数 3匹 7匹 15匹 50匹

照明

LEDライトレベル

LEDライト1灯で十分飼育が可能です。

基本的に熱帯魚だけであればそこまで明るさは求められません。そのためハチェットだけであればGEXなどから販売されている安価なLEDカイトでも問題ありません。

もし今後水草と一緒に飼育をするのであればADAから販売されているアクアスカイシリーズがオススメです。

ただしあまり明るすぎるライトをしようすると点灯した際にびっくりして水槽を飛び出してしまうこともありますのでメタハラなどの照明はあまりオススメしません。

フィルター

上部フィルターレベル

水質変化には比較的強い面を持ちますが、ストレスがかかってしまうと白点病などの病気になりやすいため、最低でも上部フィルターは設置してあげることをオススメします。

水槽が60cm時以上の場合や10匹以上飼育する場合は上部フィルターだとろ過不足に陥ってしまうことがありますので、もしご予算に余裕があればえーハイム2213などの外部フィルターの設置をオススメします。

クーラー

冷却ファンレベル

ハチェットは水温変化にも比較的強い面はありますが、夏場の暑い時期には水温上昇により病気になってしまうこともありますので冷却ファンを設置してあげましょう。

理想を言ってしまうと冷却力の強いクーラーを設置することなのですが、どの製品も比較的高価なのでご予算的に厳しい方は冷却ファンでも構いませんので、温度が上がりすぎないようにしてあげましょう。

また最近では遠隔から部屋のクーラーを操作する事ができる家電アイテムもあったりするので、日中の一番暑い時間帯だけクーラーをつけてあげるのもひとつです。

ヒーター

対応水槽であれば可

基本的に使用している水槽対応製品であればどんな製品でも可能です。

しかし個体によって最適温度が異なることも考えると温度可変式のヒーターがオススメです。

また熱帯魚が火傷しないように必ずカバーのついているヒーターを購入するようにしましょう。

エサ

人工餌・生餌

餌付けは簡単な種ですので、人工餌でも十分飼育が可能です。

もし購入時に餌付いていない場合はブラインシュリンプなどの生餌、またはひかりクレストなどの人工餌がオススメです。

ただし注意すべき点は餌の種類です。先にもご説明した通り餌を食べるのがあまり上手ではありませんので、混泳させる場合餌の取り合いになった時に負けてしまうことがあります。

もし混泳させる場合は浮遊性の餌と沈降性の餌を混ぜてあげることで上層での餌の取り合いに発展しづらいためオススメです。単独飼育の場合は浮遊性の餌のみで問題ありません。

水質調整剤

カルキ抜きレベル

基本的に水質調整剤は必要ありません。

飼育水を作成する際にカルキ抜きだけすれば十分飼育する事が可能です。

オススメのカルキ抜きは水質調整剤として有名なリバースシリーズです。カルキ抜きの効果だけではなくろ過能力の強化やコケの生えにくい水質に変えてくれますので非常にオススメです。

底砂

ソイルがオススメ

ハチェットを飼育する場合はソイルがオススメです。

水草を育てる上で栄養価の高いソイルを利用することで十分に水草を飼育する事ができます。ただしハチェットのみで飼育をする際はソイルの栄養価が逆にコケの発生理由になってしまいますので、ソイルだけではなく砂利を底に敷き詰めてその上からソイルを設置するのもオススメです。

またソイルは水質を弱酸性に傾ける性質を備えていますので、ハチェットの飼育には適しています。

理想の飼育環境は?

基本レベル

 

特別注意すべき点はありません。

丈夫で多くの熱帯魚と混泳させる事ができるため、初心者の方でも十分飼育する事ができます。

ただし非常に臆病な性格であることと白点病に弱い面があるため、耐性はあるものの水質や水温変化には注意して飼育してあげるに越したことはありません。一度飼育環境に慣れてしまえばそうそう弱ることもありませんので、水槽に招き入れた初期の頃だけしっかり注意をしましょう。

寿命 約3〜5年
最大体長 約8cm
適性水温 22〜28℃
適性pH 弱酸性〜中性
遊泳層 上層

寿命

3〜5

約3〜5年です。
一般的な熱帯魚と同じくらいです。
当然中には5年以上生きる個体もいますので一概には言えませんが、飼育環境に気をつけて飼育すれば5年以上飼育することも十分可能です。

最大体長

8cm

最大で8cm前後まで成長するため最終的には中型の熱帯魚になります。

小型のカラシンなどに比べると身体は大きく成長しますが、幼魚の頃は身体は小さく臆病な性格も相まって中型の熱帯魚と混泳をするとストレスになってしまう場合もありますので注意しましょう。

適性水温

22〜28

22〜28℃と熱帯魚を飼育する上で平均的な水温です。

通常25℃前後に水温を設定されている方がほとんどですが、多少前後した水温内で飼育することも可能です。

ただし夏場や冬場の温度変化の激しい季節には耐えられませんので、できる限り水温を変化させないようヒーターやクーラーは設置してあげるようにしましょう。

適性pH

弱酸性〜中性

弱酸性〜中性が理想的です。
理想を言ってしまえば弱酸性寄りの中性が最も良いとされていますが、比較的幅広いpH環境で飼育する事ができますのでそこまでシビアに考える必要がありません。

水槽環境に慣れている状況であればあまりpHには気を使わなくても大丈夫ですが、水槽への招き入れ初期にはできるだけ弱酸性〜中性に近づけた状態で維持してあげるようにしましょう。

遊泳層

上層

ハチェットは上層をゆっくりと浮遊する熱帯魚です。

臆病な性格のため混泳をする場合は上層を縄張りとする熱帯魚との混泳は避け、中層や底層の熱帯魚を選ぶようにしましょう。

おわりに

さて今回は昔から非常に人気の高いハチェットについてご紹介をしました!

私の友人でハチェットを飼育するためにアクアリウムを始めた人がします。この可愛らしい見た目と水面をピョンピョン飛び回る姿を見たい!ということですが、それが原因で飛び出し事故にも繋がることも多いので注意しながら飼育してね!と伝えたらしょんぼりしていました。

皆さんもハチェットを飼育する際は水槽の蓋を必ず設置するようにしましょう!