熱帯魚が排出する汚れやゴミなどの有害物質を分解して無害な物質に変換する機能を持つろ材。
このろ材をフィルターに入れて中に汚れた飼育水を循環させることで、綺麗な飼育水にろ過して水槽内に戻します。
ろ材はアクアリウムをするうえで絶対に必要なアイテムですのでしっかりと選ぶようにしましょう。
今回はアクアリウムに必要なろ材の種類とオススメの製品をご紹介したいと思います。
ろ材の種類
ろ材には「物理ろ材」「生物ろ材」「化学ろ材」の3種類があります。
これら3種類のろ材はそれぞれ違う役割を持ち、大きなゴミを取り除く機能から分子レベルで分解する機能まで様々あります。
この3種類のろ材をフィルターにセットすることで飼育水の汚れを効率よく除去する事ができます。
これからアクアリウムを始める方は今回の記事をご覧いただきながら、しっかりと3種類全てのろ材を揃えてください。
物理ろ材・・・大きなゴミを取り除く機能
生物ろ材・・・有害物質を無害な物質に分解する機能
化学ろ材・・・飼育水の黄ばみやニオイを吸収する機能
物理ろ材
物理ろ材は水槽内に存在するゴミや魚のフン、残り餌などの大きなゴミを取り除く役割を持ちます。
ウール製やスポンジ製の製品がほとんどで機能的にもほとんど違いはありません。基本的には繰り返し使用するものではなく消耗品ですので、2ヶ月に1度くらいの頻度で交換するようにしましょう。
洗う事で半年以上同じ物理ろ材を使用することもできますが、短期間でつまりやすくなってしまいメンテナンス頻度が高くなってしまうため、できれば新しい物理ろ材に交換することをオススメします。
オススメの物理ろ材
基本的にはどの製品を使用していただいても問題ありません。
その中でもオススメするのはウールマットの物理ろ材です。スポンジよりも軽く目が荒いため詰まりにくい傾向があります。
以下の製品はユーザーも多いウールマットの物理ろ材になりますので、こちらから選んでいただければ良いかと思います。
またエーハイム2213などの外部フィルターをご利用の場合は、外部rフィルター専用の円盤型ろ材が販売されていますのでそちらをご購入ください。
生物ろ材
ろ材の中でも重要度が高いのが生物ろ材です。
生物ろ材は飼育水の中に存在するアンモニアや亜硝酸塩などの有害物質を無害な物質に変換するバクテリアの住処となります。
生物ろ材にはいくつか種類があり、主には形状と加工による性能の違いがあります。
素材もスポンジやガラスなどいくつか販売されていますが、基本的にはセラミック素材一択だと思いますのでここでは形状と加工による性能の違いをご紹介します。
形状の違い
生物ろ材の形状は主に2種類あり、リング状とボール状のろ材があります。
現在アクアリウムでポピュラーなものはリング状のものですが、ボール状の素材も多く出回っており安価なものが多いため初心者の方にはオススメです。
リング状ろ材
現在最もユーザーの多い生物ろ材がこのリング素材です。
その名の通りリング素材は真ん中に穴が空いているため、物理ろ材で取りきれなかった大きなゴミが侵入してきても目詰まりを起こしにくい特徴があります。
また表面積が多いためバクテリアの住み着くことができる場所も多いため必然的にろ過能力も高くなります。生物ろ材で悩んだときはこのリング素材を購入すれば間違い無いでしょう。
ボールろ材
安価で大量に購入できるのがこのボール素材です。
リング素材に比べて形状が単純なぶん目詰まりを起こしやすく頻繁にメンテナンスをしなければなりません。
またリング素材に比べて表面積が少ないため、バクテリアの住み着く事ができる数も少なくなってしまいます。
その分価格はリングろ材よりも圧倒的に安いため、あまりろ材にお金をかけたくない方にはオススメです。
加工による違い
先ほど形状による違いをご紹介いたしましたが、正直リングろ材一択だと思います。
そのリングろ材の中でも加工のやり方によって性能や価格が大きく異なってきます。
高性能のろ材はろ材の表面がザラザラに加工されており、意図的に表面積を増やすような作りになっています。
安価なリングろ材は表面がツルツルのため表面積があまり多くありません。購入する際はできるだけ表面がザラザラの製品を選ぶようにしましょう。
オススメの生物ろ材
現在多くの生物ろ材が販売されていますが、基本的にはパワーハウス製の生物ろ材がオススメです。
アクアリウム業界では最もユーザー数が多く、水族館やアクアリウムショップでも使用されているくらい高性能な生物ろ材です。
価格は他のろ材に比べて高価ではありますが、生物ろ材は滅多に交換するものではありませんので、できれば性能の良いろ材を購入するようにしましょう。
化学ろ材
飼育水に含まれる黄ばみや悪臭の素を除去・吸着させる能力を持つのが化学ろ材です。
実はこの化学ろ材の機能はバクテリアがしっかりと繁殖すれば生物ろ材で代用する事ができます。
そのため水槽を立ち上げたばかりのバクテリアが繁殖しきっていない状態で使用する事が多いです。
半年もすればバクテリアの数も増えますので、それまでの生物ろ過の補助のような形で使用することをオススメします。
オススメの化学ろ材
化学ろ材はひかりウェーブから販売されている「ブラックホール」と「ゼオコール」の2強でしょう。
アンモニアや流木のアクや色素などを強力に吸着させます。水槽を立ち上げてからの2ヶ月間はこのブラックホールとゼオコールを使用しましょう。
おわりに
さて今回はろ材の種類とオススメの製品についてご紹介いたしました。
最後に各ろ材のオススメ製品をまとめますので、もしろ材を選ぶのが面倒な方はこちらを購入してみてください。
ろ材の種類 | オススメの製品 |
物理ろ材 | ジェックス 徳用 6枚入 ろ過マット |
生物ろ材 | パワーハウス ソフトタイプ M 1リットル |
化学ろ材 | ヒカリ (Hikari) ブラックホール 徳用 60cm水槽用(5回分) 超高性能活性炭 |