オリジアス・ウォウォラエの飼育方法(混泳・寿命・繁殖・水草・餌)

オリジアス・ウォウォラエの特徴
インドネシアに生息する卵生メダカの一種です。
メコネンシスに比べボディカラーが派手で、メタリックブルーのボディにオレンジのポイントカラーが特徴的な美しいメダカです。オスは非常に美しい体色を発しますが、メスはオスに比べ非常に地味な見た目をしています。
あまり流通量は多くなく価格も高いため、初心者の方からすると手が出しづらい種かもしれません。
性格は大人しいため喧嘩はしませんが、混泳する熱帯魚の種類には注意する必要があります。

飼育難易度は?

中級者向け

 

成魚になっても身体が4cm前後までしか成長しない比較的小型の熱帯魚です。

オリジアス・メコネンシスと比較すると倍くらいまで成長するため、他の熱帯魚とも混泳させることができます。

飼育自体は他のメダカ類と同様に簡単ですし、温厚な性格なため喧嘩をすることもほとんどありません。

しかし水質にはデリケートな面があるため、導入初期状態で水質が悪化しているとすぐに死んでしまうこともあります。ろ過能力は高いフィルターを使用するようにしましょう。

他種と混泳はできるの?

可能です

 

大人しい性格のため喧嘩することはないので、同種間で複数飼育することは問題ありません。

またアフリカンランプアイやネオンテトラ同様に多くの熱帯魚と混泳させることができ、特にコリドラスなど底層を縄張りとする熱帯魚とは相性がいいです。しかしエンゼルフィッシュやシクリッドなどの気の強い性格の熱帯魚との混泳には注意が必要です。オリジアス・ウォウォラエは身体が最大でも4cm前後までしか育たないため、エンゼルフィッシュなどに捕食されてしまう事があります。

どうしてもそれらの種類の熱帯魚と混泳したいのであれば、オリジアス・ウォウォラエが隠れられる場所を作ってあげることと、大きめの水槽で飼育する事が大切です。

カラシン
グッピー
シクリット
ベタ ×
オトシン
プレコ
コリドラス
エンゼルフィッシュ
エビ

繁殖は可能?

繁殖は簡単です

 

他のメダカ種と同様に繁殖は比較的容易におこなう事ができます。

ある程度身体が大きく育ったペアのオリジアス・ウォウォラエを飼育しているといつの間にか産卵している事があります。

ウィローモスやリシアなどの水草に産卵する事が多いため、繁殖をさせたい場合はこれらの水草も同水槽内で飼育することをオススメします。

卵は非常に小さいので日々水草の表面などを確認し、もし卵が確認できたら親魚が食べてしまうこともあるので隔離ケースに移しましょう。

孵化した後は注意が必要です。他の稚魚と比べて非常に身体が小さいので与える餌はできる限りすり潰して細かくしてからあげましょう。

水草との相性は?

非常に良好です

 

オリジアス・ウォウォラエと水草は非常に相性がいいため、基本的にはどんな水草でも一緒に飼育する事が可能です。

その中でも特にウィローモスなどの水草を好み、いい場所があればそこに卵を産みつけます。オリジアス・ウォウォラエは水草に悪さをすることはないので、お好きな水草と組み合わせて飼育をしてみてください。

必要器具はなに?

基本レベル

 

特別な器具は必要ありません。
アクアリウムショップで販売されているような水槽セットでも十分飼育が可能です。ただし水温・水質には敏感な種類のため、できればフィルターは高性能な製品を選びましょう。

また夏場や冬場の温度変化の激しい季節のためにヒーターはもちろんのこと、クーラーまたは冷却ファンを設置してあげることをオススメします。

水槽 必要 30cm〜
照明 必要 LED照明
フィルター 必要 外部フィルター
クーラー 必要 冷却ファン
ヒーター 必要 対応水槽製品
必要 人工餌、生餌
水質調整剤 必要 カルキ抜き
エアレーション 不要
CO2装置 不要
底砂 必要 大磯砂

水槽

30cm〜

オリジアス・ウォウォラエは最大でも4cm前後までしか大きくなりません。

そのため30cm水槽でも問題なく飼育する事が可能です。10匹程度であれば30cm水槽でも群泳させる事ができますので、以下の表をみて飼育したい匹数や水草のサイズによって水槽を決めるといいでしょう。

私がオススメする水槽は60cm規格です。混泳するにも水草を飼育するにも対応範囲も広い大きさなので設置するスペースに余裕があれば購入してみてください。

水槽サイズ 30cm 45cm 60cm 90cm
飼育可能匹数 12匹 35匹 60匹 150匹

照明

LEDライトレベル

LEDライト1灯で十分飼育が可能です。

基本的に熱帯魚だけであればそこまで明るさは求められません。そのためオリジアス・ウォウォラエだけであればGEXなどから販売されている安価なLEDカイトでも問題ありません。

もし今後水草と一緒に飼育をするのであればADAから販売されているアクアスカイシリーズがオススメです。

フィルター

外部フィルターレベル

オリジアス・ウォウォラエは水質にデリケートな面があるため、有害物質の蓄積している水槽ではあまり長生きできません。

亜硝酸塩などの有害物質には特に弱いので、しっかりと水槽内の有害物質をろ過できるフィルターを使用する必要があります。外掛け式フィルターなどはろ過能力が低いためあまりオススメできません。

クーラー

冷却ファンレベル

オリジアス・ウォウォラエはあまり水温変化には強くありませんので、夏場の暑い時期には冷却ファンを設置してあげましょう。

理想を言ってしまうと冷却力の強いクーラーを設置することなのですが、どの製品も比較的高価なのでご予算的に厳しい方は冷却ファンでも構いませんので、温度が上がりすぎないようにしてあげましょう。

ヒーター

対応水槽であれば可

基本的に使用している水槽対応製品であればどんな製品でも可能です。

しかし個体によって最適温度が異なることも考えると温度可変式のヒーターがオススメです。

また熱帯魚が火傷しないように必ずカバーのついているヒーターを購入するようにしましょう。

エサ

人工餌・生餌

餌付けは簡単な種ですので、人工餌でも十分飼育が可能です。

ただし身体が小さいため餌の粒の大きさには注意しましょう。オススメの餌はひかりクレストシリーズやアクアリウムショップオリジナルの餌です。栄養価も高く餌付きやすいためオススメです。

水質調整剤

カルキ抜きレベル

基本的に水質調整剤は必要ありません。

飼育水を作成する際にカルキ抜きだけすれば十分飼育する事が可能です。

オススメのカルキ抜きは水質調整剤として有名なリバースシリーズです。カルキ抜きの効果だけではなくろ過能力の強化やコケの生えにくい水質に変えてくれますので非常にオススメです。

底砂

大磯砂がオススメ

オリジアス・ウォウォラエの飼育環境として水質は中性〜弱アルカリ性がいいとされています。

そのためアクアリウム経験者の中にはサンゴ砂をオススメする方も多いのですが、サンゴ砂は大幅にアルカリ性に傾けてしまう性質があるためオリジアス・ウォウォラエの飼育には向きません。

またオリジアス・ウォウォラエは弱酸性付近でも十分飼育する事が可能ですので、大磯砂や砂利を利用することをオススメします。ソイルも弱酸性に傾ける傾向があるため使用しても問題ありませんが、定期的なメンテナンスが必要なのと粒が崩れて有害物質に変化してしまうこともあるため、難しい水草を飼育する予定がある場合を除いて使うのは控えましょう。

理想の飼育環境は?

基本レベル

 

特別注意すべき点はありません。

丈夫で多くの熱帯魚と混泳させる事ができるため、初心者の方でも十分飼育する事ができます。

ただし水質には若干敏感なため、水替えは若干回数を増やして常に綺麗な水の中で飼育できるように心がけてください。

寿命 約2〜4年
最大体長 約4cm
適性水温 22〜26℃
適性pH 中性〜弱アルカリ性
遊泳層 中層・上層

寿命

2〜4

約2〜4年です。
一般的な熱帯魚の寿命とほとんど変わらず、3年前後が平均寿命となっています。
当然中には3年以上生きる個体もいますので一概には言えませんが、飼育環境に気をつけて飼育すれば3年以上飼育することも十分可能です。

最大体長

4cm

最大でも4cm前後までしか成長しない小型の熱帯魚です。

通常のメダカやカラシンと同じくらいの大きさのため、比較的混泳もさせやすい熱帯魚です。

適性水温

22〜26

22〜26℃と熱帯魚を飼育する上で平均的な水温です。

通常25℃前後に水温を設定されている方がほとんどですが、多少前後した水温内で飼育することも可能です。

混泳をするのであれば水質に敏感な熱帯魚に合わせて設定してあげるといいでしょう。

適性pH

中性〜弱アルカリ性

中性〜弱アルカリ性が理想的です。
理想を言ってしまえば弱アルカリ性寄りの中性が最も良いとされていますが、比較的幅広いpH環境で飼育する事ができ、弱酸性下でも問題なく飼育する事ができます。

水槽環境に慣れている状況であればあまりpHには気を使わなくても大丈夫ですが、水槽への招き入れ初期にはできるだけ中性〜弱アルカリ性に近づけた状態で維持してあげるようにしましょう。

遊泳層

中層・上層

オリジアス・ウォウォラエは中層〜上層をメインで泳ぎ回ります。

今後中層付近を縄張りとするエンゼルフィッシュと混泳する予定がある方は大きめの水槽を用意するか、葉の大きな水草を複数飼育してあげると隠れる場所になります。

その他大きな熱帯魚と混泳する際は食べられてしまうことも多いですので、中型以上の熱帯魚と混泳をする際は大きめの水槽を用意してあげるようにしましょう。

おわりに

さて今回は大人気の熱帯魚オリジアス・ウォウォラエについてご紹介をしました!

飼育難易度は決して高くありませんが、水質には敏感な種類です。飼育する際は外部フィルターなどろ過能力の高いものを使用するようにしましょう。